ましゅうの工作室

ぶどう色な客車の製作記とか

新緑の試作

5月連休の帰省から戻った後、新緑の美しさを手元に…と思い、葉の表現をいくつか試作をしてみた。

試作した葉が自然光下でどう見えるかを、既製品1種も交えて比較してみたのが、下の写真。

ジオラマにしたときに色合い的に映えるのは、針葉樹を背景にしたときだろうという事で、深緑色の紙にサンプルを貼り付けて撮影している。

さて、各サンプルは左から

①黄色のスポンジをサインペンから取り出したインクで染色

②白のメラミンスポンジを①同様に染色

③透明折り紙の緑色を細かく裁断

④既製品(光栄堂 LA-1201)

の4種類。

①はいつぞやの模型雑誌(多分TMS)で染色のベースには黄色スポンジを染めるのが良いと書いてあったのを思い出して試してみたもの。スポンジはできるだけ目の細かいものを100均で探し、裁断前に染色している。

裁断は水を含ませて凍らせたスポンジを、おろし金ですりおろす方法がツイッターで紹介されていたので真似している。

この方法の場合そこそこの色鮮やかさと透明感が得られる一方、スポンジの目は極細目とまでは行かないのが欠点である。

②はスポンジの目の細かさと、芽吹き初めの白っぽさの表現を意図してメラミンスポンジを染色してみたもの。

こちらは裁断後に染色したためか、やや色にムラが出てしまった。

意図した通り今回の試作の中で、芽吹き初めの雰囲気に最も近いが、あまり色鮮やかな染色には向かなそうである。

③もツイッターで見かけた技法で、100均などで販売されている透明折り紙を葉に用いるもの。

素材が透明なだけあって、日に当たった時の輝きや透明感は申し分ないが、今回のような暗い背景の場合、背景を透過してしまって存在感が薄くなってしまった。

④は製品だけあって見た目の鮮やかさはダントツ。一方で透明感はあまりなく、自然光下で自然な質感を狙うよりは、室内で色彩で目を引くために使うのが効果的と感じた。

一番バランスの取れた①が最有力で、他は表現したいもので使い分ける感じかな…となってきたところでなんとなく失速してしまい、最近まで放置。

8月末にJAMで情景系含めて色々作品を見て刺激を貰ったこともあり、ようやく①の葉で木を1本試作してみた。

幹や枝は針金で大まかな枝ぶりを作って、細かな枝は花を切り落としたかすみ草を接着した、精密な樹木の作り方としてはスタンダードなものである。

樹形はコナラをイメージしたつもりが何となくケヤキっぽい気がするのは仙台生まれの性か。

ドブ漬けできるほどの材料が無い事もあって、少しづつ葉を付けねばならず手間はかかったものの、よい感じの木漏れ日になったと思う。

さて、折角だし何か情景物を作りたいところであるが、冒頭のカットは以前作ったお立ち台の前に木を立てて撮影しただけの簡易的なもの。

小さなジオラマにするか、それともモジュール規格で何か作るか新たな妄想膨らむ。