ましゅうの工作室

ぶどう色な客車の製作記とか

オハ35を作る(3)

前回から半年ほど空いてしまったけれど、その間もチマチマ進んではいたオハ35、急行青葉には3両必要という事で、戦後型以外にも丸屋根の中古品を確保していたのであった。

半鋼製客車の決定版的存在であるキングス製ではあるものの、唯一の不満が妻板のキャンバス押さえの立体感が物足りない点。個人の好みの範疇ではあるが、以前から計画を温めていたロストパーツを起こして解消を図る事にした。

キャンバス押さえ周辺を作り直すとなると悩ましいのが漏斗の造形。市販のN完成品を見ても及第点は一番古いオハ31くらい(※注:個人の感想)。16番の製品を見ていると印象の良い製品は漏斗の形状も特徴を捉えているだけに(特に工房ひろ系は流石の造形)、ちゃんとしたい所である。

実物はと言えば写真の通りの形状。

そもそも実物も型が複数あると思われ、すべてが同じ形ではないものの、図面集なども見比べてみると、円錐と楕円柱を滑らかにつないだような形状と分かる。

形状の把握ができたところで、洋白材等をドリルレースや糸鋸抜きして作ったのがこちら。

実はキャンバス押さえの原型製作は今回が2回目。前回は思いの外小さく仕上がってしまったため、今回はやや長めに作ってみたものの、その成否や如何に。