ましゅうの工作室

ぶどう色な客車の製作記とか

新緑の観察

東北というか、寒冷地の新緑には温暖地域にはない美しさがある。

大学のとある同期は、その色彩美をCMYKだといったけれど、それだとデジタルな感じがしてしまうので言い換えるならば、東北の春は減法混色 とでもなるだろうか。

ともあれ、心惹かれるものを形にして手元に置きたいと思うのはモデラーの性で、まずは実物の観察をと、先日のストラクチャウォッチングの前段で宮城山形県境の鍋越峠へ行ってきた。

鍋越峠は標高500m程度の峠であるが、それなりに緯度が高いとあってこの時期は新緑と残雪のコントラストが美しい。

木々の緑も鮮やかな萌黄色になっているものから、まだ淡い芽吹きかけのものまで。

 

尾花沢から赤倉へ抜け、国道47号を宮城側へと戻っていると、並走する陸東線がすぐ来るらしいという事で駐車帯に車を突っ込んで1枚。

陸東線は2両のイメージがあったけれど、減車されたのか元々なのか、単行でやってきた。

 

その後県境を越えて一迫へ。このあたりは県内有数の穀倉地帯の米と栗駒山の水で仕込むとあって、良い酒ができるに違いないという理屈。

その道中の景色だけれど、この時期はどこもかしこも新緑に彩られて絵になる。

一方で、模景にするとなると日光が当たった時の見え方や光の透け方、芽吹きの段階による表現の差など、植生の表現にいろいろ研究の余地がありそうである。