ましゅうの工作室

ぶどう色な客車の製作記とか

雪の木曽路

大学までを過ごした仙台は雪が少ないと言えども、年に数回は十数センチの積雪があった。

三河は生活するうえでは積雪は全くなく有難いものの(冬タイヤ要らないし)、天邪鬼なもので、冬になっても一度も雪景色を見ることが無いとなっては、季節感が狂う気がしてしまう。クルマを車検に出していたこともあって、今週末の三連休に南信が雪予報になったのをこれ幸いと、木曽へと足を延ばした。

名古屋から特急しなのに揺られる事一時間、中津川で下車して、普通列車に乗り換え木曽路をを北上。中津川ではまだ雨だったが、南木曾の手前で雪に変わる。

須原の待避線には貨物列車が待っていた。

こちらも対向の特急を待ってしばらく停車。須原の辺りは積雪は無かったものの、雪の影響か特急は数分遅れでやってきた。

列車が上松付近まで来ると、すっかり車窓は雪景色となる。昼時になったという事もあり、木曽福島で列車を降りた。この天気でわざわざ来る観光客は少ないのか、インバウンドの外国人が目に付く。

列車の時刻を確認すると、もうじき特急しなのが上ってくるようなので、写真でも撮ろうと、中津川方面へ線路沿いに歩く。久々に新雪を踏む感触を味わう。

中央本線木曽川沿いの街並みを俯瞰する場所を見つけ、待つこと数分、しなのは音もなくやってきた。

程よく体が冷えたところで駅前の食堂で鴨そばと熱燗を頂く。

そばを食べ終わると、名古屋方面のしなのに丁度良い時間。カップ酒を買い込んで短いながらも雪見酒を楽しみつつ帰路へ。

途中、鶴舞駅近くの古書会館で開催中の古本市で、ほろ酔い気分で昔の雑誌を購入し、家路に就いた。