ましゅうの工作室

ぶどう色な客車の製作記とか

日車型客車を作る(2)

前回で未塗装完成まで行ってしまったので、2回目にして完成である。

サークルの展示会に間に合わせる意味合いもあって作業を急いだので、今回も写真が少なくなってしまった。

塗装の順番としては最初に車内のプライマ塗装→天井の白と塗った後で、マスキングして車内外にニス色を塗装。

ニス色の再現といえば、IORI氏がツイッター上で発表したサンディブラウンにクリアブラウンを重ねるのが理想ではある。しかし今回は室内灯無しで、車外のニス色部分の面積も狭いので、単色塗りでの再現を試みた。

調色はナハフ14100の予備品を色見本にクレオスの普通のブラウンに微量のインディーブルーを加えたもの。塗り上がって見ると彩度がまだ高いので、グレーを足してみても良かったかもしれない。

ニス色塗装後、窓枠部分をマスキングしてデッキ部をセールカラーに塗ったのち、車体色をぶどう色1号に。窓枠のマスキングはいちいち寸法を測っていたら年が明けてしまうので(今回の目的は新作0回避なのでここ大事)、手近にあった金属板の切れ端からテンプレートを製作した。

カッタの刃の当て方でも多少寸法が変わるので、微妙にズレているところもあるが、パッと見はきれいに塗れているので良しとする。

屋根はジャーマングレーに茶色を足してキャンバス屋根用に調色したもので、床下はカラープライマの黒で下地を作ってクレオスのつや消し黒を重ね塗りの定番構成。

車号はあまりのインレタでハフ6と命名。仕上げにフラットアースを吹いて土埃が付いた感じにした。

これでいったん完成となったものの、ふと「東北の汽笛」(ないねん出版)を眺めていると、廃車か休車か茨城交通の車庫で留置中の客車のデッキに、一升瓶が置かれている写真を発見。

中身は油だったのか醤油だったのか、それとも代燃車が発する一酸化炭素の中和剤(要するに酒)だったのか、今や知る由もない。そもそも運用中に乗せたとしたら振動ですぐ転げ落ちてしまうだろうけれど、こんな客車のデッキに腰かけて酒を呑んだら楽しそうという事で、φ2のアクリル棒からドリルレースして載せてみた。

まだ車内に座席を取り付けようかとか思ったりしているものの、まずはいったんここで完成という事にしたいと思う。