ましゅうの工作室

ぶどう色な客車の製作記とか

山陰の旅(1)

先月中頃、所用で米子へ行く話があったものの結局立ち消えになってしまった。遊びでの用件ではなかったものの、ちょっと未練があり、会社の休業日に合わせて出かけることにした。

当初はサンライズ出雲で山陰入りも考えたものの空席(室)は無く、かと言って往復とも素直に伯備線経由は味気ない…。そんな中候補に挙がったのが大阪から鳥取まで「はまかぜ」で抜け、「おき」に乗り継いで、古い町並みの残る温泉津で一泊する案。はまかぜは乗ったことが無い列車だし、ディーゼル特急に合計6時間半揺られるのも悪くないかということで旅程が決まり、朝8時前に大阪駅を発つはまかぜ1号に乗り込んだ。

中播但線にはまだ明治時代の駅舎も残っていそうという事が確認できたので、今回スルーした区間も、また機を見て訪れたい所。

途中の和田山での停車中に遠目にではあるもののレンガ機関庫を観察。

山陰本線に入って豊岡付近で見かけたのはコウノトリなのか鷺なのか。

やがて列車は、トンネルの暗闇の間にまばゆい日本海を垣間見つつ、海に山が迫るような海岸線を走っていく。

勾配区間ではエンジンの唸りもひときわ大きくなるが、こういう列車には日本酒が似合う。本当は但馬の酒が良いのだろうが、車販はおろか停車時間中に調達できる売店もなく、自宅から持って行った澤の泉をちびちび飲むことにした。

車窓に目を奪われつつ乗っているうちに4時間が経って、終点鳥取到着。

昼食を済ませ、特急おきに乗り継ぎ、さらに西を目指す。

この日本海の風光明媚な風景の中で、C51の牽く客レを見られればな…などと思いつつ、振り子特急らしい威勢のいい走りに揺られ、この日の宿のある温泉津に到着した。

次回は温泉津での散策について書こうと思う。